コーヒー豆、と一概に言ってもたくさんの種類があり、いざお店に行って買おうと思ってもどの豆がおいしいのかわからない…。なんてことはよくある話です。今回はおすすめのコーヒー豆と産地ごとの味の特徴の違いについても詳しく解説していきましょう!!

「自分好み」の品種や銘柄を選ぶためにまずは知っておきたいこと

ご存じの方も多数いらっしゃるとは思いますが、コーヒーは市販されている、いわゆるコーヒー豆の状態で自生しているわけではありません。アカネ科コフィア属に分類される樹木の種子が原料です。

その樹木の果実をそのまま乾燥させたり、果実の部分を洗って生豆だけの状態にしてから乾燥させ、それを焙煎したものがカルディなどで一般的に販売されているコーヒー豆になるわけですね!!

そして、そのたくさんの「種」がコーヒー豆がありますが、一般的商業的に使われているものは「アラビカ種」「カネフォラ種」の2種です。大体市場にはアラビカ種とカネフォラ種の割合は6:4で出回っています。

アラビカ種は、ブレンドされたものだけでなく、一つの農業の豆のみで作られたもののみのストレートとしてもおいしく飲めることができる種です。ストレートで飲めるが故、風味の改善や生産性の向上を目的として品種改良が繰り返し行われてきたので、とてもたくさんの品種があることも特徴として挙げられることができます。

他方でカネフォラ種はストレートでの飲用に適していないため、品種も限られていています。ただ、ストレートでは飲まないものの、アラビカ種とのブレンド用として重宝されており、強い風味をかんじることができます。

店頭ではこの2種の違いに加え、さまざま津々浦々の産地や国名の銘柄が存在し、数多くのコーヒー豆があるためえらべない…。おすすめは結局どれなの…。という声をよく聞きます。

次のコラムで、苦み、酸味、香りなど分類して、読者様別のお気に入りのコーヒー豆を探しましょう!!

産地ごとの特徴は?ジャンル分けして徹底解説!!

酸味は苦手…。苦みが強めでどっしりとした深みのある産地

マンデリン(インドネシア)

スマトラ島で作られたコーヒー豆。

苦みとコクを中心とした味わいで酸味はほぼなく、マンデリン独特の後味がある。

ブルーマウンテンが登場するまでは、日本では「世界一のコーヒー」と称されていました。

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トラジャ(インドネシア)

スラウェシ島で作られたコーヒー豆。

苦みが特にあり、酸味は感じられない。非常に濃厚なコクを感じることができる。

カロシ・トラジャ、カロシとも呼称されることもある。

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ジャワ(インドネシア)

ジャワ島で作られたコーヒー豆。その中でもアラビカ種コーヒーのことを指す。

苦みも酸味も特に突出しているわけではなく、マイルドな印象を持つコーヒー豆。

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ケニア

フルーツを思わせるようなさわやかな風味を持つことで有名なコーヒー。

一般的に深めの焙煎で提供されることが多いため、酸味が少なく、かつフルーティーな香りとしっかりとしたコクを感じることができるコーヒー

少し値段が張る

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グアテマラ

酸味とコクに優れており、香気も良好で華やかさとキレのいい後味が特徴。

一般的に深めの焙煎が主流のため、酸味が抑えられ、コクを前面に感じることができる。

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酸味も苦みもどちらもあまりないほうがいい方向け!マイルドなコーヒー豆の産地

ブラジル

香りが甘く、酸味・苦み・コクともに軽くバランスがいい。

安価で出回っているのでブレンドコーヒーのベースとしてよく使われる。

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コロンビア

酸味と甘みが重厚に感じられるが突出せずバランスがいいコーヒー豆。

ブラジル同様安価であるためブレンドのベースによく使われる。

コーヒーの基本の味であるとも言われている。

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コスタリカ

どちらかというと酸味が優勢で苦みが抑えめの味わい。

軽めですっきりとしている飲み口が特徴。

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フルーティーさが強み!酸味が特徴のコーヒー豆の産地

モカ(イエメン、エチオピア)

果実をほうふつとさせるような酸味と甘みがあり、なおかつコクモカ㎜じられる。

最も古いブランドのコーヒーであり、イタリアではコーヒーのことをモカと呼ぶ。

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キリマンジャロ(タンザニア)

日本ではタンザニア産のコーヒーのことをキリマンジャロとよく呼ぶ

強い酸味とコクが特徴であり、”野性味にあふれる”と評されることが多い

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コナ(ハワイ島)

非常に強い酸味とコク、風味を持つ

ブルーマウンテンに次ぐブランド豆で値が張る

ブレンドに少し加えると上品な甘みと酸味を与えてくれることからブレンドに使われることもある。

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最高品質の「世界一のコーヒー」

ブルーマウンテン(ジャマイカ)

卓越した香気を持ち、調和のとれた味わい、軽い口当たりとなめらかなのど越しが感じられるコーヒー豆。

最高級の品質と呼ばれており、ジャマイカで生産されているコーヒーのうち、ごく一部の産地のものが”ブルーマウンテン”とブランド付けられています。

もっとブルーマウンテンのことについて知りたい方はこちら

焙煎度合いとは?焙煎度合いで自分好みを選ぶ

コーヒー豆の品種、産地だけでなく、豆の焙煎具合や豆の挽き方によってもコーヒーの風味に大きな差が出てきます。

焙煎の度合いが変わると、酸味やコクのバランスが変わり、挽き方も抽出方法によって変わります。

好みのコーヒー豆を見つけるためにも、その豆の魅力を最大限に引き出す挽き方や焙煎具合について知識をつけておきましょう。

焙煎度とは?

生豆は焙煎することで、コーヒー豆に含まれる水分が減少し、コーヒー独特の風味が引き出されます。

焙煎時間によって味わいや色、香りが変化し、浅煎りから深入りまで8段階に焙煎度は分類されます。

焙煎度が浅ければ浅いほど酸味を強く感じられ、深いと苦みとコクが増します。

焙煎度一覧表

焙煎度段階特徴
浅煎りライトロースト、シナモンローストまだ香りとコクが浅い段階。一般的には飲用向きではあまりないとされている段階
中煎りミディアムロースト、ハイローストミディアムローストがアメリカンコーヒーのような軽い味わい。ハイローストは焙煎度が深くなり、家庭や喫茶店で用いられるコーヒーに多い焙煎度合い。
深入りシティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト強い苦みと香ばしさ、濃厚なコク、どっしりとしたボディが特徴。アイスコーヒーやエスプレッソ、ウインナーコーヒーなどに適している。

コーヒー専門店などは、その豆の個性や特徴を最大限引き出せるような焙煎度で調節しています。

皆さんが町で飲んだコーヒーがその焙煎度なのか、銘柄はなど深く考えてみると違った一面が垣間見えるかもしれませんね。

初心者におすすめの豆と飲み方

ここまででたくさんの豆の品種や産地、焙煎についてみてきましたが、では実際におすすめの豆はどれなのでしょうか。これから買うコーヒー豆の参考にしてみてくださいね!

おすすめ①中煎り コロンビア

苦みと酸味のバランスが良く、飲みやすいコーヒーです。

まず最初に飲むストレートの豆としては、味も値段も手をつけやすいのではないでしょうか。

おすすめ②中浅煎り モカ

酸味が苦手な人にとっては少し厳しいかもしれませんが、果実のような甘みと酸味は多くの人を虜にしています。

ミルクを入れないとのめないような人でも、モカならばブラックで飲めるというのも珍しくありません。ぜひブラックで飲んでみてください。

おすすめ③深入り マンデリン

どっしりとしたコーヒーで、濃いコーヒーという印象を持たれるお客様が多いコーヒーです。ミルクとの相性もいいので、カフェオレでぜひとも飲んでみてほしい一品です。

おすすめ④ブレンド

なんといっても飲みやすいのはブレンドコーヒーです。

飲みやすく、酸味と苦みのバランスをとるために焙煎士が試行錯誤を繰り返したものですから、飲みやすくて当たり前です。

ブレンドされている豆の中身に注目しながら飲むととても楽しいです

まとめ

いかがだったでしょうか。

たくさんの種類と産地があり、それぞれ味も違う。

そしてその一つの産地の豆をとっても、焙煎の方法、挽き方、入れ方、焙煎からの日数等、室温で味が変化するのがコーヒーです。

完ぺきなコーヒーを入れることはは徹しなく遠い道のりですが、その一端にふれることはとても面白く、新しい趣味にもなると思います。

ぜひ皆さん一度購入して飲んでみてくださいね!

「【バリスタ直伝】おすすめのコーヒー豆の産地や煎り具合は?徹底解説!」に4件のコメントがあります

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